新型コロナウイルスについて冷静に対処する。デマに踊らされずかつ楽観もしない!春節の上海から報告します

 

2020年1月末、通常であれば中国・春節の大型休暇を謳歌しているところであるが、今年はそうも行かない。
Shadowsocks専門プロバイダー「Peach Network」も日本と中国に関連したビジネスカテゴリーの一つであり、特に日本から中国への駐在者が減少すると大きな影響を被る。

中国ビジネスに関わる者として、冷静に判断をして今後のビジネス・サービス提供について検討をしていく必要がある。

本記事執筆時点で筆者は上海にて自宅勤務状態。
現時点では、人混みに行かない、外出から帰ったら手洗いとうがい、マスクはウィルスを防ぐ意味では役に立たないが、感染者が飛ばすくしゃみの飛沫を防御するぐらいの効果はあるからしっかりとする。
そのような予防対策をしっかりとして冷静に待つしかないのであろう。

新型コロナウィルスにも対処方法は同じ

新型コロナウィルスにも対処方法は同じ

このような中で最も注意すべきことは、真偽も不明なデマ情報を拡散する行為であろう。
本人は良かれと思っているのかわからないが、SNS等で嬉々として様々な噂をまき散らす者が多いようだ。

特に酷いと思われるのは、Youtube等の動画で真実を語りますと言って「武漢は地獄絵図」とか「既に何万人も死んでいる」等のような情報を流す輩であろう。
このような動画を見るとその投稿者自身が得ている情報は「3次情報」である場合がほとんどである。
つまり「中国のSNSで誰かがそう言っていた」というものだ。
(ちなみに、1次情報とは自分が実体験した情報、2次情報は信頼ある相手から得た情報)
はっきり言うと「3次情報」を真偽も確かめずに拡散する行為は、日本でも風説の流布としてよからぬ行為と認識されるし、中国であれば厳罰であろう。
それこそ本サイトでも繰り返し説明をしている中国サイバーセキュリティ法違反ということだ(実際のところもっと重い法律違反です)。

もちろん、筆者としても、中国政府やWHOが何らかの情報を隠している可能性はあるはずだという認識はあり、安心などはしていない。
しかしながら最も良くないのは、デマ情報に踊らされてパニックを起こすこと、そのデマ情報を拡散してしまうことであろう。

武漢市は1,000万人都市であり、少なくとも1日300人程度は何もしなくても死ぬ。
約1ヵ月のウィルス流行で100数十人の死亡者なら、それは本当に多いのか?と気になるところだ。
日本でも毎年インフルエンザで数百人、間接的な原因も含めると1万人は死ぬという統計があるようだ。
↓信頼ある2次情報
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html
感染率は高いが、元々健康な人であれば重症化率はそれほどではなく軽症で改善する可能性も高い、ということだろうか。

新型コロナウィルスにも冷静に対処

繰り返しになるが、だから中国に居ても安心などと言うつもりは全く無い。
しかるべき対策をしておとなしく家に引きこもるしかないのである。

ここ1、2週間の上海の状況は以下の通り。
(筆者の生活圏内だけの話ですが、、)

・2020年1月22日(水)
今考えると非難の的になりそうだが、この日の夕方、上海の日本人数百人が一堂に会する賀詞交歓会が某日系ホテルで行われた。
この時点では、コロナウィルスについてもまだ世間話というレベルで、会場でマスクをしている人も少ない。

・2020年1月27日(月)
中国・国務院から正式に2020年の春節休暇を2月2日まで延長することに決定。
その後、上海市政府が一般企業の勤務開始日を2月10日とすることを決定。
2/10までは自宅勤務ということになる。

・2020年1月28日(火)
上海市内の薬局1,000ヵ所にてマスクが供給されることが決定。
1枚0.46RMBの統一料金での販売らしい。
実際に購入に赴いた人の話では、いずれの薬局にも行列ができていたようだ。
(人がそのように集まってしまうのでは感染拡大の抑制の逆効果になってしまうと思うのだが、、、)
マスクを高値で販売していた薬局は当局から罰金の支払を命じられたらしい、、

この時も「外国人(日本人)には販売しない」「日本人は死ねと言われているようだ」等というデマが飛び交ったが、これはすぐに誤りであることが判明。

・2020年1月29日(水)午後2時頃
上海市在住の筆者は食料を購入するため自宅から中山公園のカルフール(家楽福)に行く。
地下鉄に乗車するもガラガラ。一車両に2、3人のみ。駅構内も同様だ。
中山公園のカルフールがあるロンジモン(龍之夢)ショッピングセンターに入るとさすがに客の姿も多くなるが、それでも通常の10分の1とかその程度だ。
営業している店舗も半分程度だが、大手のスターバックスや無印良品は開いている。
カルフールに入る時に体温の測定器を額にあてられたのだが、この測定器は不特定多数の人たちの皮膚に触れているのだから逆に危ない、、後で額もよく洗っておかなければ、、
中に入ると、客の数も通常の平日と同じくらい、食料品売り場はいつもと変わらず生鮮食品にあふれていたので安心であった。
これが日本で同じ状況なら食料品の買い占めが発生していそうだが、まったくそのようなことは無いらしい。

確かに観光地も閉鎖しているし、行きかう人も極端に少ない。
それがこの世の終わりのような光景と言えばそうなのかもしれないが、皆が家に引きこもって自重しているという証であると言うこともできる。

中国全体が2月2日まで春節休暇が延長。そして上海市を含むいくつかの都市においては2月9日まで自宅勤務もしくは休暇とすることが正式に決定されている。
食料供給等に必要なスーパー等はその対象には含まれていない。
このようなことを国や市として正式に決定できるのは中国ならではと言わざるを得ない。

確かに中国経済に対してかなりの影響が生じることは間違いないが、春節の連休期間であったことが幸か不幸か良かったのかもしれない。
中国の春節期間は、日本の年末年始に比較してもかなり経済活動が抑えられるため、これが1週間延長したとしても通常時よりは影響が少ないと思われるためだ。

春節の休暇が1月24日から始まって1週間、そして更に2月9日まで市内全域で自宅待機。
ウィルスの潜伏期間を鑑みるとこの期間において何らかの状況がはっきりしていくると思われる。

また状況について報告したい。

※本記事のイラストは「イラストAC」からダウンロードして利用させていただいています 。